ベルカント音楽学院

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スメタナ

今日はドヴォルザークに多大な影響を及ぼした、チェコ音楽の父、スメタナ(1824-1884)の命日です。
6つの交響詩からなる「我が祖国」は、チェコの歴史、伝説、風景を描写した作品で、その中の”モルダウ”はあまりにも有名ですね。
1882年11月に行われた、『わが祖国』の全曲初演に送られた喝采
“誰もが立ちあがり、鳴り止まない喝采の嵐が、6つの楽曲ごとに繰り返された… 「ブラニーク」(最終楽曲)の最後には、聴衆はそれ自体を忘れ、人々は作曲家と挨拶をして別れることができなかった。”と残されています。
愛国心に満ちているこの曲を書いた1879年には、彼の聴覚はまったく失っており、過去の栄光からかけ離れて困窮生活を送っていたとのこと。
子供3人を相次いで無くし、妻も病気になり、晩年は自らも精神的に病み、病院に入院。
次第に衰弱し、正気に戻れないまま60歳にて病院でこの世を去る。
「我が祖国」は、チェコの自然と人々を愛した彼が万感の思いを託した標題音楽の傑作ですね。
我が祖国より”モルダウ”
これからも聴き続け、演奏され続けていくことでしょう♪
スメタナをお偲びしたいですね。