ベルカント音楽学院

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シューマン

今回はシューマン(1810-1856)。
ショパンと同い年で、まだ無名なショパンを絶賛する評論を書いてショパンに一躍光をあてた張本人シューマンのお話です😊
その生い立ちは裕福な家庭で育ち、子供の時からピアノも作曲も腕をあげピアニストを夢見る。
だが父親をなくしてから大学は法学部に入学するがやはり音楽や文学に心を傾ける。
ついにピアノを後の妻クララ・シューマンの父ヴィーク先生に師事して真剣にピアニストの道に進もうとするが、指を痛めてしまいやむなく作曲や評論家の方へ進むことになる。
クララといえばシューマンと出会った9歳の時にはもうすでにピアニストとして世の中に出ていた。
そんな2人の不釣り合いな恋愛は父親のヴィーク先生の大反対を受けてしまう。
ついには裁判まで起こされてしまうがシューマンのクララへの愛は消えなかった。
この時に『子供の情景』をはじめとして素晴らしい作品をたくさん書いている。
はれて2人は結婚するが当時はクララの名声の方が大きくシューマンはその陰にいた。(ショパンはクララのピアノを絶賛している)
シューマンは親友であったメンデルスゾーンの死に大きな打撃を受け、どんどん精神を侵されライン川に投身自殺も。一命を取り留めたがその後は精神病院で過ごし46歳でこの世を去った。
その後、クララは演奏会で亡き夫の曲を積極的に取り上げ、シューマンの作品集や手紙集の出版に力を注ぐ。
人間っぽくて不器用なところがあり、素朴なシューマンの人柄が偲ばれる。