ベルカント音楽学院

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フルート名曲集シリーズ Part4 『パン(ドンジョン)』

フルート名曲集をみてみよう!ソロ編 
「フルート名曲31選」よりドンジョン作曲”パン”

①.タイトルのパンとはギリシャ神話の牧神(山羊の角と足を持った獣人)の事で、その神様が持ってる笛の音?の曲です。パンには全ての意味もあり、全ての音が鳴る笛(パンフルート)の意味もあります。

②.作曲はドンジョン(1839〜1912)フランス生まれのフルーティスト。たくさんの小品や練習曲を残しています。

③.moderatoほどよく中くらいの速さで演奏してください。32分音符の音価が転ばないように注意しましょう。

<注目ポイント!>


20小節めより目まぐるしく調が変わっていきます。トリルは構成音を注意してください。
24小節めのad libitumはアドリブの事です。何かストーリーを持たせましょう。どこからともなく鳥が飛んできて歌を奏でる…みたいな。

フルート講師 八木秀之

【ドンジョン作曲 パン 伴奏プチアドバイス】

13小節めのpiu mosso、21 小節めのaccelerandoは、テンポの上げすぎに注意しましょう。
最後の32 小節めからのフラットの和音は強く弾かず、柔らかく弾くと大胆な変化の表現ができます。

ピアノ講師 寺澤佳江