モーリス・ラヴェル(1875-1937)
「クープランの墓」より
「クープランの墓」は、フランスの作曲家クープランに代表されるバロック音楽の時代の形式を借りた楽曲です。
6曲から成るピアノ組曲で、ラヴェルが1914から1917年にかけて作曲した最後のピアノ独奏曲でもあります。
プレリュード
プレリュードとは、規模の大きい楽曲の前に演奏するもので、「クープランの墓」のプレリュードは常に一定した音符の流れが特徴的です。
フーガ
フーガとは、同じ旋律(主題)が複数の声部に現れることで、このフーガは独特なリズムの主題になっています。
フォルラーヌ
フォルラーヌとは、北イタリアを起源とする古典的舞曲のことを言います。
この組曲は第一次世界大戦で犠牲になったラヴェルの知人たちを忍ぶ追悼の曲になっています。
トッカータ
トッカータとは、速いパッセージで音形の変化を伴った即興的な楽曲の事をいいます。
クープランの墓のトッカータは非常に技巧的な曲で、同音連打を多用したピアノ曲になっています。
ピアノ 髙橋 樹